冷え性の人の基礎体温
赤ちゃんを望む女性の多くが、毎日基礎体温を測っているかと思います。
そして、基礎体温が上がったり下がったりすることに一喜一憂する人も
多いのではないでしょうか?
基礎体温を毎日測ることは身体や心の状態を教えてくれるとても大事なものです。
例えば、ホルモンのバランスやストレス、自律神経や身体の冷え、さらには
黄体機能の状態まで基礎体温のグラフでわかってしまいます。
身体が冷えている人はちゃんとグラフに現れるものです。
冷え性の人によくある基礎体温のグラフパターン
理想的な基礎体温グラフ
まずは問題のない理想的な基礎体温のグラフです。
高温期が12日〜14日ある
低温期から高温期への移行が1〜2日である
高温期と低温期の差が0.3〜0.5である
低温期が長く高温期が短い
- 高温期が10日ない
- 排卵がある場合とない場合がある
このように低温期が長く高温期が長いタイプの人は黄体機能不全の人が多いです。
また、子宮が冷えているため血液の流れが悪く、赤ちゃんを作るために必要な
子宮や卵巣などの生殖機能が低下している人にも多いのが特徴です。
生殖機能が低下するため卵胞の発育が悪く、また黄体機能も低下しているため
妊娠しくいのです。
高温期への移行がゆっくりダラダラ
- 低温期から高温期の移行が何日もかかる
- 排卵日がわかりにくい
低温期から高温期への移行でかかる日数は通常1〜2日です。
しかし、ダラダラとしてなかなか高温期へ移行できないということは身体が冷えていて
一気に高温期に持っていく力を出せないということなんです。
このようなグラフの人は血液の流れが悪いため、冷えや生殖機能の低下が
起こりやすいです。
また、排卵困難の症状がある人や高プロラクチンの人にも多い傾向があります。
低温期、高温期がバラバラで安定しない
- 低温期、高温期の2相に分かれず安定しない
- 低温期と高温期の境目がわかりずらい
このように低温期、高温期がはっきりしなくガタガタした波形の人は
自律神経が乱れている人に多いようです。
ストレスが溜まっているため血流の流れが悪くなり、生殖機能の低下や
冷えを起こしやすいのです。
ストレスを受けやすい人や高プロラクチンの方に多いグラフパターンとなります。
高温期が低い
- 低温期と高温期の差がほとんどない、または差が0.2度以下
- 高温期の平均体温が36.6℃以下である
通常の高温期の体温は36.7〜37.0℃と言われていますが、必ずしもこの中に
入らなくてはいけないというわけではありません。
しかし、低温期と高温期の差が0.3℃以上ないのであれば、身体の状態は
あまり良い状態ではないということです。
高温期の基礎体温が低い人の特徴として、冷えが考えられます。
身体が冷え、血流の流れが悪くなることで子宮や卵巣がうまく働かなくなって
しまうのです。
また、このようなグラフの方は無排卵月経の可能性もあります。
無排卵月経の原因としては黄体機能不全が考えられ、女性ホルモンのバランスが
崩れていくため妊娠しくくなるのです。
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